【CL】チャンピオンズリーグ 2015-16 総括

【CL】チャンピオンズリーグ 2015-16 総括

レアル・マドリーが2年ぶり11度目の優勝を飾った2015-16シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ。決勝トーナメントでは3点差以上ついたのは1試合しかなく、どのカードも接戦で白熱した試合が多かった。

決勝がマドリード・ダービーとなった時点で3年連続スペインから優勝チームが出ることになった。ELでもセビージャが3連覇の偉業を達成したため、欧州大会はまさにスペイン勢が躍動する舞台と化した。特筆すべきはアトレティコで前回王者のバルサやグアルディオラ監督率いるバイエルンを破り、決勝まで辿り着いた。その他ではヴォルフスブルクやベンフィカといった伏兵の健闘も光り、大会を盛り上げた。

優勝したレアル・マドリーは2016年年明けからジダン監督に代わるなど難しいシーズンを示すように、CLでも苦戦が続いた。特に準々決勝以降は1点取られると敗退してしまう状況が続いたが、攻守のバランスを常に保ち経験値の高さから落ち着いて試合をコントロールしていたのが印象的だった。耐え抜いた精神力や優勝した自信は、来期に必ず繋がるものでジダン監督がどのようにチームを作るのかとても興味深い。

ベストイレブン

CL 2015-16 ベストイレブン(PANDA Chronicle選定)

CL 2015-16 ベストイレブン(PANDA Chronicle選定)
ポジション 選手 チーム
GK ヤン・オブラク アトレティコ・マドリー
マヌエル・ノイアー バイエルン
DF ディエゴ・ゴディン アトレティコ・マドリー
ファンフラン アトレティコ・マドリー
チアゴ・シウバ パリ・SG
マルセロ レアル・マドリー
セルヒオ・ラモス レアル・マドリー
MF ガビ アトレティコ・マドリー
コケ アトレティコ・マドリー
アンドレス・イニエスタ バルセロナ
トニ・クロース レアル・マドリー
ルカ・モドリッチ レアル・マドリー
FW アントワーヌ・グリーズマン アトレティコ・マドリー
ルイス・スアレス バルセロナ
リオネル・メッシ バルセロナ
ロベルト・レバンドフスキ バイエルン
クリスティアーノ・ロナウド レアル・マドリー
ガレス・ベイル レアル・マドリー

UEFAからは上記18名がCL優秀選手として発表され、優勝のレアル、準優勝のアトレティコからそれぞれ最多の6名が選出。その他のチームではバルセロナから3名、バイエルンから2名、パリ・SGから1名が選ばれた。近年欧州大会で結果が残せていないプレミア勢は1名も選出されなかったのは残念。

ベストイレブンはUEFA優秀選手以外にも試合を見た上でPANDA Chronicleが選定。フォーメーションは好みのトップ下で4-3-1-2を採用。優勝のレアルからは攻守の要、ロナウドとS・ラモスに安定感抜群のクロースといぶし銀の活躍をしたカゼミーロを選出。準優勝のアトレティコは右サイドを占めサウール、ファンフラン、ゴディンにGKのオブラクをチョイス。トップ下はマンチェスター・Cの躍進を牽引したデ・ブルイネ、バイエルンからは得点ランキング2位のレバンドフスキと攻撃面での活躍も目立ったダビド・アラバに決定。

得点ランキング

順位 選手 チーム ゴール 試合数
1 クリスティアーノ・ロナウド レアル・マドリー 16 12
2 ロベルト・レバンドフスキ バイエルン 9 9
3 ルイス・スアレス バルセロナ 8 9
トーマス・ミュラー バイエルン 8
5 アントワーヌ・グリーズマン アトレティコ・マドリー 7 13
6 リオネル・メッシ バルセロナ 6 7
アルテム・ジューバ ゼニト 8
8 オリヴィエ・ジルー アーセナル 5 8
ハビエル・ハエルナンデス レバークーゼン 9
ウィリアン チェルシー 8
ズラタン・イブラヒモビッチ パリ・SG 10

レアルのロナウドがバルセロナのメッシに並ぶ4大会連続(通算5回目)の得点王を獲得。チームの半分以上の得点を上げ、自身の持つCL最多得点記録(17ゴール)にあと1と迫る16ゴールを叩き出し2位以下を大きく引き離した。2位はコンスタントに得点を重ねたバイエルンのレバンドフスキが入った。

決勝

チーム スコア チーム
レアル・マドリー 1 – 1
PK 5 – 3
アトレティコ・マドリー
セルヒオ・ラモス(15’) 得点 カラスコ(79’)

2年前の決勝と同カードとなったマドリード・ダービー。レアルはポゼッションの主導権をあえてアトレティコに渡す戦術をとり、試合は全体を通じてアトレティコペースで進む。1-1のスコアは延長戦でも決着がつかずPK戦へ。アトレティコの4人目ファンフランが外すと、レアルの5人目のキッカーはロナウド。優勝の決まるシュートをきっちりと決めて、レアルが2年ぶり11度目の優勝を果たした。アトレティコは終始優勢に試合を進めていただけに、悔やみ切れない敗戦となった。

決勝戦の詳細:【CL】レアル・マドリーが2年ぶり11度目の優勝!

準決勝

チーム 合計 チーム 1st 2nd
マンチェスター・C 0-1 レアル・マドリー 0-0 0-1
アトレティコ・マドリー 2-2 バイエルン 1-0 1-2

マンチェスター・Cとレアルの一戦は、打ち合いも予想されたが最小スコアでレアルが決勝へ進出。デ・ブルイネの活躍で今年は悲願のCL制覇も視界に入っていたはずのマンチェスター・Cは、ダビド・シルバの負傷離脱による攻撃のバリエーション不足が最後まで響いた。もう1試合の好カード、アトレティコ対バイエルンはバルセロナを撃破しポゼッションチームとの戦い方を熟知しているアトレティコに軍配が上がった。中でも1st legで3人抜きから鮮やかなゴールを決めたアトレティコのサウールは出色の出来だった。

準々決勝

チーム 合計 チーム 1st 2nd
ヴォルフスブルク 2-3 レアル・マドリー 2-0 0-3
バイエルン 3-2 ベンフィカ 1-0 2-2
バルセロナ 2-3 アトレティコ・マドリー 2-1 0-2
パリ・SG 2-3 マンチェスター・C 2-2 0-1

全てのカードが2試合合計3-2のスコアとなり、白熱した接戦が続いた。レアルは0-2からロナウドのハットトリックで鮮やかな逆転勝ちを決めた。ベンフィカの奮闘に苦しんだバイエルンだったが、しっかり勝ち抜けを決めるあたりはさすがCL常連といったところか。最大の注目となったのは史上初のCL連覇に挑むバルセロナとアトレティコの一戦。カウンターと攻勢に出る戦術を見事に使い分け、ホームで逆転したアトレティコが王者を沈めた。パリ・SG対マンチェスター・Cは1st legのチャンスを逃し続けミスから失点するなど歯車が噛み合わず、アウェーゴールを2つ許したのが致命傷となった。

決勝トーナメント1回戦

チーム 合計 チーム 1st 2nd
ヘント 2-4 ヴォルフスブルク 2-3 0-1
ローマ 0-4 レアル・マドリー 0-2 0-2
パリ・SG 4-2 チェルシー 2-1 2-1
アーセナル 1-5 バルセロナ 0-2 1-3
ユベントス 4-6 バイエルン 2-2 2-4
ex
PSV 0-0
PK7-8
アトレティコ・マドリー 0-0 0-0
ex
ベンフィカ 3-1 ゼニト 1-0 2-1
ディナモ・キエフ 1-3 マンチェスター・C 1-3 0-0

バルセロナとレアルが揃って2試合とも快勝し貫禄を見せつける。昨シーズンのファイナリスト、ユベントスはバイエルンとの激闘を繰り広げ延長の末惜しくも敗退。プレミア勢はチェルシーとアーセナルが早くも姿を消し、唯一準々決勝に駒を進めたのはマンチェスター・Cだけと今シーズンも厳しい現実となった。

グループステージ

グループA
チーム 勝数 分数 負数 得点 失点 +- 勝点
レアル・マドリー 5 1 0 19 3 16 16
パリ・SG 4 1 1 12 1 11 13
シャフタール・ドネツク 1 0 5 7 14 -7 3
マルメFF 1 0 5 1 21 -20 3
グループB
チーム 勝数 分数 負数 得点 失点 +- 勝点
ヴォルフスブルク 4 0 2 9 6 3 12
PSV 3 1 2 8 7 1 10
マンチェスター・U 2 2 2 7 7 0 8
CSKAモスクワ 1 1 4 5 9 -4 4
グループC
チーム 勝数 分数 負数 得点 失点 +- 勝点
アトレティコ・マドリー 4 1 1 11 3 8 13
ベンフィカ 3 1 2 10 8 2 10
ガラタサライ 1 2 3 6 10 -4 5
アスタナ 0 4 2 5 11 -6 4
グループD
チーム 勝数 分数 負数 得点 失点 +- 勝点
マンチェスター・C 4 0 2 12 8 4 12
ユベントス 3 2 1 6 3 3 11
セビージャ 2 0 4 8 11 -3 6
ボルシア・MG 1 2 3 8 12 -4 5
グループE
チーム 勝数 分数 負数 得点 失点 +- 勝点
バルセロナ 4 2 0 15 4 11 14
ローマ 1 3 2 11 16 -5 6
レヴァークーゼン 1 3 2 13 12 1 6
BATEボリソフ 1 2 3 5 12 -7 5
グループF
チーム 勝数 分数 負数 得点 失点 +- 勝点
バイエルン 5 0 1 19 3 16 15
アーセナル 3 0 3 12 10 2 9
オリンピアコス 3 0 3 6 13 -7 9
ディナモ・ザグレブCP 1 0 5 3 14 -11 3
グループG
チーム 勝数 分数 負数 得点 失点 +- 勝点
チェルシー 4 1 1 13 3 10 13
ディナモ・キエフ 3 2 1 8 4 4 11
ポルト 3 1 2 9 8 1 10
マッカビ・テルアビブ 0 0 6 1 16 -15 0
グループH
チーム 勝数 分数 負数 得点 失点 +- 勝点
ゼニト 5 0 1 13 6 7 15
ヘント 3 1 2 8 7 1 10
バレンシア 2 0 4 5 9 -4 6
リヨン 1 1 4 5 9 -4 4

マンチェスター・Uが近年の低迷から抜けきれずグループステージ敗退。激戦区のグループDはマンチェスター・Cとユベントスが勝ち抜け、セビージャは3位でELに回ることになった。前回王者のバルセロナは他の3チームを寄せ付けず、貫禄の決勝トーナメント進出。どこかバルセロナを止めるのか注目がを集める。

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