【CL】レアル・マドリーが史上初の連覇達成!

【CL】レアル・マドリーが史上初の連覇達成!

2016-17シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝が現地時間6/3に行われ、レアル・マドリーが4-1とユベントスに勝利しCL史上初の連覇を果たした。マン・オブ・ザ・マッチは2ゴールを決めたロナウド。

21年振りの戴冠を目指すユベントスとCL史上初となる連覇を目指すレアル・マドリーが激突。ユベントスは今大会、準決勝までの12試合をわずか3失点と堅守を誇っていたがレアルが4ゴールを奪いユベントスを粉砕した。レアルは今大会のCL優勝で12回目の欧州制覇となり、直近4年では3回の優勝と完全に欧州の主役となっている。さらに今季は1957-58シーズン以来のリーガ・エスパニョーラとの2冠を達成した。一方、ユベントスはセリエAとコッパ・イタリアを制していたが悲願の欧州制覇、3冠とはならなかった。

優勝を喜ぶレアル・マドリーの選手たち

UEFAチャンピオンズリーグ 2016-17 決勝

【会 場】ミレニアム・スタジアム(ウェールズ - カーディフ)
ユベントス 1 – 4 レアル・マドリー
マンジュキッチ(27’) 得点 ロナウド(20′,64’)
カゼミーロ(61’)
アセンシオ(90’)

両チームのスタメン

両チームのスタメン

試合内容

過去の対戦は両者8勝8敗2分けと全くの互角。スタメンはお互いベストメンバーが揃い、ユベントスがホーム扱いでレアルがセカンドの紫のユニフォームを着用した。フォーメーションはユベントスがイグアインをワントップに置いた4-2-3-1、レアルはイスコがトップ下に入った4-3-1-2の布陣でキックオフ。

序盤は完全にユベントスのペース。イグアインが2本のシュートを放ち、6分にはピャニッチがエリア外から強烈なミドルを放つもレアルのGKナバスの好セーブに阻まれる。ゴール左隅を捉えたこのシュートは決まってもおかしくなかったが、ナバスの反応が素晴らしかった。ユベントスの90分持たないペースは明らかで、どこでギアを緩めるか試合のポイントになりそうで面白い展開。

レアルも徐々に落ち着きを取り戻し、20分にクロースがドリブルで縦へボールを運び攻撃のスイッチを入れる。ベンゼマからボールを受けたロナウドは、仕掛けずタイミングを見て右サイドのスペースへ。走り込んだカルバハルはダイレクトで中央に折り返すと、ロナウドが落ち着いてゴール左隅に流し込む。

序盤の入りが良かったユベントスは気落ちすること無く再び攻めに転じ、7分後にはゴールのネットを揺らす。中央でイグアインから浮いたボールを受けたマンジュキッチが胸トラップからバイシクル気味のシュートが決まり同点に追いつく。この勢いでもう1点決めたいユベントスだったが前半は1-1で終了。

後半はクロース、モドリッチ、カゼミーロがセカンドボールをことごとく拾い主導権を握る。さらにイスコを含めた中盤のパスワークは相手にボールを渡さないため、マルセロとカルバハルの両SBがタイミング良く攻撃に参加できるため、ユベントスは厳しい時間が続く。そして61分、クロースのシュートがユベントスDFにクリアしたボールをカゼミーロが迷わず右足を振り抜く。ケディラに当たり軌道が変わったシュートにGKのブッフォンも懸命に反応したがわずかに届かずネットを揺らしレアルが勝ち越しに成功する。

これで勢いに乗ったレアルはさらに3分後、決定的な3点目を決めリードを広げる。怒涛の攻撃から中途半端なクリアをモドリッチが拾うと、右サイドでカルバハルとのパス交換からクロスを送りロナウドがニアで合わせてブッフォンを破る。ロナウドのマークを外しスペースに入るタイミングとシュート精度には脱帽する。

反撃を狙いたいユベントスはバルザーリ、ピアニッチ、ディバラに代えてクアドラード、マルキージオ、レミナを投入する。しかしクアドラードは84分にセルヒオ・ラモスと交錯して2枚目のイエローカードをもらい退場となる。レアルもベンゼマ、イスコ、クロースに代えてベイル、アセンシオ、モラタがピッチに入る。クロースの交代は89分で勝利を確信したガッツポーズに観客が盛り上がる。これはレアルファンなら堪らない。

後は試合終了の笛を待つばかりだがアディショナルタイムにはマルセロの折り返しを、途中出場のアセンシオが決めて素晴らしいレアルの後半を締め括った。最後まで集中を切らさなかったレアルは、ユベントスの反撃を許さずついにタイムアップ。カーディフの夜に前人未到の連覇という偉業がCLの歴史に刻まれた。

レアルのキーマン、クロースとモドリッチ

決勝のような大舞台ではボールが収まらず落ち着かないケースも多いが、クロースとモドリッチはその役割をしっかりとこなし、イスコとカゼミーロも含めた中盤のクオリティがユベントスを圧倒した。クロースはこの大会、833本と最も多くのパスを成功させている。さらにパス成功率は脅威の94%に達しシュートに繋がるキラーパス数も33本で1位と、右足のインサイドキックだけでも見る価値がある。モドリッチはクロースより動的なプレーが多く、プレスの厳しい状況でもトラップや前に運ぶドリブルで有利な状況を簡単に作り出す。クロースとは対象的だがアウトサイドキックも美しい。

レアルの生命線として中盤を支配するモドリッチ(左)とクロース(右)

絶対的存在のロナウド

決勝での2ゴールはチームを連覇へ導いただけではなく、11ゴールのメッシを逆転し12ゴールで史上初の5大会連続得点王を決めた。マンチェスター・U時代も含めると、通算6度目の得点王はメッシの5回を抜いて単独トップとなっている。決勝トーナメントに入ってからのゴール量産は凄まじく、準々決勝のバイエルン戦で5ゴール、準決勝のアトレティコ戦で3ゴールと計10ゴールを奪っている。(相手GKはノイアー、オブラク、ブッフォン)大舞台に強く、常に結果を残すロナウドがいるだけでレアルは有利と言える。

大事な試合で得点を重ねたロナウド

ジダン監督と選手の信頼関係

優勝の要因としてロナウドにもローテーションを採用し、他の主力も含めトップコンディションで決勝に挑めたことに尽きる。リーガでは20人が1,000分以上出場している采配は、選手から尊敬されているジダン以外には考えられない。カゼミーロをアンカーとして固定し、イスコのトップ下がフィットするなどカリスマ性と多彩な戦術、どちらも兼ね備え1年半しかない監督歴で早くも歴代最高監督と呼ばれている。来期はCL3連覇、リーガと国王杯(コパ・デル・レイ)も制して3冠を目指すことになるが、例年以上にストップ・ザ・レアルとなる中でどのような采配を見せるのか楽しみで仕方がない。

史上初のCL連覇を成し遂げたジダン監督

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