Architecture | PANDA Chronicle

国内外を問わず、今まで訪れた建築を美術館・博物館中心に紹介。展示作品についても。

シンプルな意匠で作品と風景を引き立てる「東山魁夷館」
長野県の風景を好んで描いた日本画家・東山魁夷の作品を多数収蔵する「東山魁夷館」は1990年4月に開館。絵を守り、目立ち過ぎない額縁になるような建築を設計したのは谷口吉生。 東山魁夷館は四季折々に変化する自然の魅力を描いた東山魁夷の個人ギャラリー。東山魁夷は横浜生まれの神戸育ちだが、創作のインスピレーションを与え作品を育...
自然と調和し、新たな魅力を創出する「長野県立美術館」
長野県長野市の国宝・善光寺本堂に隣接する「長野県立美術館」は、旧長野県信濃美術館から全面改築し2021年4月にリニューアルオープン。設計は宮崎浩が率いるプランツアソシエイツ。 長野県立美術館は美しい信州の山並みや善光寺・城山公園との一体化を図り、風景画のような「ランドスケープ・ミュージアム」を実現。地下1階から地上3階...
コンパクトで利便性を追求した「中部国際空港 セントレア」
愛知県名古屋市の中心部から南へ約35kmの距離に位置する「中部国際空港」通称セントレアは2005年2月に開港。顧客サービス満足度が高く、日本でも重要な国際空港の拠点となっている。 セントレアの特徴は、お客様視点で安全性・利便性・機能性・経済性を追求した設計。国内線と国際線が同一ターミナルにあり、鉄道や駐車場から段差なし...
世界の名画を屋外で鑑賞する「京都府立陶板名画の庭」
京都の北山エリアにある世界で初めての絵画庭園「京都府立陶板名画の庭」は1994年3月に開園。京都府立植物園に隣接し、設計は安藤忠雄で世界の名画8点を丈夫な陶板画で展示している。 京都府立陶板名画の庭はモネの「睡蓮・朝」やレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」、鳥羽僧正の「鳥獣人物戯画」といった名画を陶板画という手法で...
隈研吾による巨岩要塞「角川武蔵野ミュージアム」
埼玉県所沢市の図書館・美術館・博物館を融合した文化複合施設「角川武蔵野ミュージアム」は2020年11月に開館。石をダイナミックに使用した設計は鹿島建設、デザイン監修は隈研吾。 角川武蔵野ミュージアムは、KADOKAWAが日本最大級のポップカルチャー発信拠点を目指す「ところざわサクラタウン」のランドマーク。武蔵野の台地が...
白樺に囲まれた文化活動の拠点「小海町高原美術館」
雄姿を誇る八ヶ岳の麓、長野県小海町の松原湖高原にある「小海町高原美術館」は1997年7月に開館。「人と自然の融合・調和」をテーマに、高原の傾斜地を活かした設計は安藤忠雄。 小海町高原美術館は小海町出身で元国画会会員の画家・栗林今朝男や、人間国宝で日本の民芸を世界に広げた陶芸家・島岡達三の作品、クラシックを中心とした戦前...
房総の里山から首都圏のオアシスを目指す「市原湖畔美術館」
千葉県市原市にある県内最大の貯水面積を誇る高滝湖を臨む「市原湖畔美術館」は2013年8月に開館。設計はこの美術館で日本建築学会作品選集新人賞2015を受賞したカワグチテイ建築計画。 市原湖畔美術館は1995年11月に誕生した観光・文化施設「市原市水と彫刻の丘」を、川口有子と鄭仁愉の建築ユニット「カワグチテイ建築計画」が...
幸せな笑顔で満たされた「スヌーピーミュージアム」
東京都町田市の南町田グランベリーパーク内に位置する「スヌーピーミュージアム」は2019年12月に開館。内装設計・展示計画はトラフ建築設計事務所、建築設計はレジファインクリエイト。 スヌーピーミュージアムはアメリカ・カリフォルニア州にあるチャールズ・M・シュルツ美術館の世界唯一の公式サテライト(分館)。元々は2016年4...
杉本博司の集大成となる未来の遺跡「江之浦測候所」
神奈川県小田原市の相模湾を望む丘にある「江之浦測候所」は2017年10月に開館。大谷石をふんだんに使用した設計は、旧素材で建築の特殊性を表現することに長けた新素材研究所。 小田原文化財団 江之浦測候所は天空を測候することで原点に立ち戻り、生きる意味や目的を再確認する場所として写真家・現代美術作家の杉本博司が設立。建築家...
映画の中に迷い込む「三鷹の森ジブリ美術館」
東京都三鷹市の井の頭恩賜公園西園内にある「三鷹の森ジブリ美術館」は2001年10月に開館。宮崎駿監督の想いを込めたイラストやスケッチを元にデザインされた美術館の設計は日本設計。 三鷹の森ジブリ美術館は「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」など、日本のアニメ映画を代表する作品を数多く生み出してきたスタジオ...