池袋のランドマーク、サンシャインシティ屋上にある「サンシャイン水族館」は1978年10月に開館。空に近いロケーションを最大限に活かした展示は、知的好奇心をくすぐり来場者を楽しませる。
サンシャイン水族館は世界で唯一、高層ビルの屋上にある水族館。2011年8月には「天空のオアシス」をコンセプトに館内を大幅にリニューアル。屋上の積載荷重により使用できる水量が限られる中、海や川の生き物を単純に紹介するだけではなく、魅力的な水中世界を実現して癒やしや安らぎを提供する空間に生まれ変わった。屋外エリアのマリンガーデンは、ビルやマンションを背景にアシカとペンギンが都会の空を飛んでいるかのようなユニークな見せ方をしている。
サンシャイン水族館最大の水槽「サンシャインラグーン」
ミズクラゲが視界いっぱいに広がる「クラゲパノラマ」
前回訪れたのが何時だったか思い出せないくらい久しぶりのサンシャイン水族館へ。地上40mまでエレベーターで昇り、本館1階の大海の旅エリアからスタート。温かい海と冷たい海の生き物の特徴などを見ながら進むと、様々な魚が暮らす大水槽のサンシャインラグーンの前に。存在感抜群のトラフザメやナポレオンフィッシュはもちろん気になるが、手前は明るく奥は暗くなるよう照明と色で工夫し、実際の大きさよりも奥行きや広がりが感じられる水槽の視覚効果も素晴らしい。
サンシャインラグーンの反対側にあるのは2020年7月にオープンした海月空感。クラゲトンネルやクラゲドロップなど6つの水槽で構成され、中でも国内最大級を誇る横幅14mの水槽にミズクラゲが漂うクラゲパノラマは圧倒的な水中世界への没入感に浸れる。本館2階の水辺の旅エリアはアマゾン川から日本の清流まで、世界の水中に棲む生き物とその環境が再現され生活ぶりを観察できる。
魔のぬいぐるみゾーン