調布市仙川駅近くの松原通り沿いに安藤忠雄の建築が立ち並ぶ「安藤ストリート」。美術館・劇場・商業施設・集合住宅の6棟が2004~2012年にかけて建てられ、美しい街並みを創り出している。
安藤ストリートは総合文化芸術を推進するエリアにあり、都市道路計画により分断された敷地の再生を地主が安藤忠雄に託して実現。2004年5月の「シティハウス仙川」を皮切りに同年10月は「東京アートミュージアム」、11月に「仙川アヴェニュー・アネックスII」が竣工。2007年6月に「仙川デルタ・スタジオ」、12月には複合施設の「せんがわ劇場」「ふれあいの家(集会所)」「仙川保育園」が完成。2012年3月には最後の6件目「シティハウス仙川ステーションコート」が建てられた。
全長500mに及ぶ「安藤ストリート」
スリットから光が差し込む「東京アートミュージアム」
晴天が続くGWのこどもの日に、甲州街道から仙川駅東側の松原通りにある安藤ストリートへ。先ずは一番南にある3階建ての賃貸オフィス「仙川アヴェニュー・アネックスII」から。両壁はコンクリートの打ち放しだが、曲線の屋根とそれを支える支柱には鉄材が使用され安藤建築では珍しいタイプ。中に入ることはできないため、続けて「東京アートミュージアム」へ。狭小の三角地に建てられたコンクリートの打ち放しの外観に、縦横のスリットは安藤ストリートの中でも一番“らしい”建物。
展覧会はセルゲイ・チョーバン建築ドローイング展「凍てついた音楽の夢」が開催中。(会期は2018/4/7~6/24まで)館内は三層吹き抜け空間中央に階段が設けられ、トップライトとスリットから光が差し込みとても明るい。作品を正面だけではなく階段から角度を変えて眺められるのも良い。向かいには幾何学的な構造で独特の世界観を醸し出している「シティハウス仙川」がある。
1階には店舗が並ぶ「シティハウス仙川」