Architecture | PANDA Chronicle - Part 8( 8 )

国内外を問わず、今まで訪れた建築を美術館・博物館中心に紹介。展示作品についても。

箱根で世界に誇る名作アートを楽しむ「ポーラ美術館」
箱根の自然に溶けこむような「ポーラ美術館」は2002年9月に開館。ポーラ化粧品で知られるポーラ創業の二代目、鈴木常司が数十年にわたって収集した美術品を展示している。設計は日建設計。 ポーラ美術館は西洋絵画に日本洋画や日本画、ガラス工芸に化粧道具など約9,500点ものコレクションを収蔵・展示している。特に西洋絵画ではモネ...
伊東豊雄設計の産婦人科医院「東京マザーズクリニック」
胎児ドックと無痛分娩で有名な産婦人科医院「東京マザーズクリニック」は2012年1月に開院。設計は2013年にプリツカー賞を受賞し、せんだいメディアテークが代表作として知られる伊東豊雄。 世田谷の東急田園都市線 用賀駅から徒歩12分程の閑静な住宅街に佇む「東京マザーズクリニック」。国内でも数少ない無痛分娩へのニーズに応え...
緑溢れる「砧公園」とその豊かな自然に佇む「世田谷美術館」
世田谷区の東京都立公園「砧公園」は1957年4月に開園。ゴルフ場だった自然の地形を生かし、芝生広場と樹林で構成されている。公園内の「世田谷美術館」は内井昭蔵の設計で1986年3月に開館。 砧公園は元々、1940年が神武天皇の即位から2600年にあたりその記念行事として都市計画された大緑地。二子玉川・成城学園など閑静な住...
14世紀に創建された琉球建築の傑作「首里城」
琉球建築の最高傑作と言われる沖縄那覇市の「首里城」は14世紀に創建。琉球王国国王の居城、そして首里王府の本部として海外貿易の拠点となった那覇を見下ろす小高い丘の上に位置する。 首里城は1429年から1879年まで栄えた琉球王国の中心として政治・祭礼の拠点となり、中国や東南アジアなどの交易から独自の文化が生まれた。194...
人間本来の感覚を再確認できる「養老天命反転地」
美術家・荒川修作とパートナーで詩人のマドリン・ギンズによる構想を体験型芸術庭園にした「養老天命反転地」は1995年10月に開園。10個のパビリオンがユニークなテーマで五感を刺激する。 養老天命反転地は岐阜県の名瀑「養老の滝」を中心とした養老公園内にあり、メインパビリオン「極限で似るものの家」とすり鉢状の「楕円形のフィー...
直島300年の歴史と記憶を継承する「家プロジェクト」
直島「家プロジェクト」は1998年3月に開始。役場や郵便局などが集まる直島の中心地、本村地区の点在する空き家などを復元・改修し、空間そのものを作品化(インスタレーション)している。 地域再生の一環としてアート事業は数多く存在するが、直島「家プロジェクト」の取組は一つの理想形と言われている。瀬戸内海に浮かぶ島という特別な...
のどかな島の風景にアートが共存する犬島「家プロジェクト」
島の豊かな自然と空き家・空き地を活用し、アートと建築が住民の生活と一体となって展開する犬島「家プロジェクト」は2010年7月に開始。ディレクションは長谷川祐子と妹島和世。 犬島「家プロジェクト」は直島の家プロジェクト同様に過疎化が進む集落の廃屋などを利用し、アートが日常生活と限りなく近距離に存在することで訪れた方と住民...
90年の時を経て廃墟を再生した「犬島精錬所美術館」
廃墟となった銅製錬所を美術館として保存・再生した「犬島精錬所美術館」は2008年4月に開館。環境に負荷を与えないよう電気を使わず自然エネルギーだけで館内を快適に保つ設計は三分一博志。 瀬戸内海に浮かぶ周囲約4kmの犬島は岡山県で唯一人が住む小さな島。古くは御影石の産地で栄えたが、近代化に伴い帯江鉱山の製練所が1909年...
棚田の一角に建つ、内藤礼と西沢立衛の「豊島美術館」
小豆島と直島の間に位置する豊島。その島の小高い丘にある「豊島美術館」は2010年10月開館。設計は同年に妹島和世との建築ユニット「SANAA」でプリツカー賞を受賞した西沢立衛。 瀬戸内の潤沢な漁場と農産物に恵まれて文字通り「豊かな島」であった豊島。過疎化が進み使用されなくなっていた棚田を再生させ豊島美術館が建てられた。...
李禹煥の作品と静かに対峙できる直島「李禹煥美術館」
直島の「李禹煥美術館」は瀬戸内国際芸術祭のプレオープンとして2010年6月に開館。谷あいから海へと繋がる地形を活かした設計は、同島のベネッセハウス・地中美術館も手掛けた安藤忠雄。 ベネッセハウス ミュージアムから歩いて数分、瀬戸内海を臨む谷あいにひっそりと佇む李禹煥美術館。李禹煥(リ・ウファン)は韓国生まれでドイツやイ...