学問の神として崇拝を受ける「松陰神社」は江戸時代幕末の思想家・教育者、吉田松陰を祀る神社。創建は1882年(明治15年)11月、現在の御社殿は1927~1928年にかけて造営された。
武士でもあり、明治新政府樹立に活躍した中心人物を育てた吉田松陰を祭神とする松陰神社。吉田松陰が開いた松下村塾では日本初の総理大臣 伊藤博文や江戸時代後期の長州藩士 高杉晋作、奇兵隊の軍監として活躍した山県有朋など、数多くの歴史に名を残す偉人を輩出している。境内にある松下村塾は、山口県の萩にある松陰神社で保存されている松下村塾を模築したもの。1月4日から始まるNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」の影響で、にわかに盛り上がりを見せ参拝者が増えている。
2011年10月に建てられた鉄製の「大鳥居」
神社特有の厳かな空気の境内
新年を新たな気持ちで始めるために松陰神社へ初詣に。雲一つない快晴で気持ち良い。バスを乗り継ぎ世田谷通りから「花燃ゆ」のポスターが所々に貼ってある商店街を抜けると、神社の入口「大鳥居」が見えてきた。大鳥居の前で軽く一礼して境内へ。混雑を予想していたが午前中、しかも早い時間ということもあり人出も疎ら。皆、新年の始まりで何となく引き締まった良い顔をしている。
手水舎で身も心も清め、伊藤博文や山県有朋、毛利元昭らが奉納した石灯籠を見て御社殿へ。お賽銭を納めてお参りさせていただいたことを感謝し、吉田松陰の言葉「志定まれば、気盛んなり」通り願いごと・誓いを伝える。これで気持ち的に一安心。「二拝二拍手一拝(二礼二拍手一礼ともいう)」が基本の参拝作法だが、二拝(二礼)とはお辞儀を2回行うことでより深い尊敬の意を表す。
「洗心」という文字通り心(魂)も洗い清める手水舎