日本中央競馬会(JRA)が運営し世田谷上用賀にある「馬事公苑」は1940年9月に開苑。関東の主要な馬術競技会場で、2020年東京オリンピック・パラリンピックの馬術競技会場に決定している。
馬事公苑は1964年の東京オリンピックで馬術競技が行われ、同大会に向けて馬術選手を育成する目的で開設された。敷地面積は東京ドーム4個分の広さで、屋内・砂・芝馬場のアリーナを中心とした馬術関連施設の他に、桜や菖蒲など四季折々の花と緑に囲まれた公苑として誰でも無料で利用できる。2020年東京オリンピックのために2017年から大規模改修を予定しているが、五輪のレガシー(遺産)を残すことも目的のため2022年末までに及ぶ壮大な計画となっている。
JRAロゴと馬のトピアリー
道幅が広く綺麗に整備された園内
世田谷通りのTSUTAYAが正門近くにあり、スタバでテイクアウトをしてのんびりするのに丁度良い馬事公苑。名前の由来は「公園」ではなく動物を飼っていて囲いのある所という意味で「公苑」と名付けられている。苑内の馬は綺麗な毛並みで凛として美しく、独特の優雅さは見ているだけでも癒される。馬は弥生時代末期頃から渡来したとされ、人間の表情を読み取る知能や記憶力もある。
年間を通してイベントが頻繁に開催され、4月上旬の「桜まつり」やGWの「JRAホースショー(国内屈指の障害馬術大会)」、9月秋分の日の「馬の祭典・愛馬の日」は大人気。ホースショーは迫力ある障害馬術から騎馬隊の集団演技、馬・ポニーのダンスや乗馬体験・馬車試乗などが楽しめる。特に乗馬体験では様々な重賞で勝利をしてきた馬が乗馬用になることもあるため馬好きには堪らない。愛馬の日では「流鏑馬(やぶさめ)」や「母衣引(ほろひき)」という伝統馬事芸能が披露される。
目の前で見ることができる馬術訓練