富士山や甲府盆地を一望することができる「山梨県笛吹川フルーツ公園」は1995年10月に開園。敷地内にある3つのドームの設計は、日本の大型公共建築で実力を高く評価されている長谷川逸子。
山梨県笛吹川フルーツ公園は一年を通して葡萄・桃などのフルーツや花・木を楽しむことができる都市公園。広大な敷地内にはバーベキューやアスレチック・遊具広場があり、さらに結婚式を挙げられる富士屋ホテルや温泉・足湯など施設が充実。展望エリアは標高約580mに位置しているため天気が良ければ昼間は富士山、夜は新日本三大夜景に選ばれた甲府盆地の夜景を見渡すことができる。
綺麗な花壇と「くだもの広場」
フルーツの木を連想させる柱
建築家・長谷川逸子が園内の3つのドームを設計していたことを知らず、以前に何度か利用したことがある山梨県笛吹川フルーツ公園。長谷川逸子は安藤忠雄、伊藤豊雄と同世代で、槇文彦・磯崎新が審査員を努め最優秀賞を受賞した「湘南台文化センター」を筆頭に多くの公共施設を設計している。
最初のドーム「くだもの広場」はUFOを思わせる半円球のガラス張りドームで、イベントやコンサートなどが開催可能な広さと明るい空間が特徴。オレンジ・レモンといった柑橘類を観察することができ、施設内に美味しいジェラートやジュースを販売しているカフェもある。さらに地下には「くだもの館」として果物の歴史や秘密・栽培方法などが展示され楽しく学べる博物館となっている。
果物の歴史などが展示されている「くだもの館」