クレマチスのように優美に佇む「ヴァンジ彫刻庭園美術館」

クレマチスのように優美に佇む「ヴァンジ彫刻庭園美術館」

イタリアを代表する現代彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの作品を展示する静岡県長泉町の「ヴァンジ彫刻庭園美術館」は2002年4月に開館。設計は宗本順三+柴原利紀/ラウムアソシエイツ。

ヴァンジ彫刻庭園美術館は次世代に優れた芸術や文化を継承するための美術館や公園・レストランなどが点在している複合施設「クレマチスの丘」の敷地内にある。ヴァンジの世界で唯一の個人美術館として約60作品を屋内外に常設展示し、配置や空間は本人の意見を取り入れ回遊式庭園の特徴を生かした設計になっている。庭園内に植栽されているクレマチスの花は5月中旬~6月中旬が見頃。
美術館側から見渡す景色

美術館側から見渡す景色

階段吹き抜けエリアは企画展アートスペース

階段吹き抜けエリアは企画展アートスペース

新東名高速の長泉沼津IC出口から車で約10分、富士山に連なる愛鷹(あしたか)山麓の中腹にあるクレマチスの丘へ到着。チケットセンターの入口からヴァンジが下絵を描いたモザイク壁を抜けると視界が開け、彫刻やクレマチスの花が楽しめる上部庭園が広がる。遠くに箱根の山々を見渡すことができ、美術館の手前では白いごろた石が敷き詰められているのもアクセントとなり格好いい。

美術館は大半が地下となっているためエントランスからは規模が想像もつかない。入ってすぐ左手、吹き抜けのスペースから階段を降りると企画展「KIGI キギ in Clematis no Oka」が開催中。レースペーパーを細かく切って草花の色をつけて繋げた作品「集合」が繊細でとても可愛らしい。造花を飾るため紙でできた花器「ONE OFF DESIGN_FAKE VASES FOR FAKE FLOWERS」もシンプルで素敵。
中央が仕切られた常設展示スペース

中央が仕切られた常設展示スペース

手入れの行き届いた美しい庭園

手入れの行き届いた美しい庭園

2002年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したヴァンジの作品は最下部の広いエリアに展示。人間の本質を木や石、金属など異なる素材で表現した作品にスポットがあたり、浮かび上がるような演出が美しい。そのまま下部庭園に出ることができ、ここにも様々な品種のクレマチスの花が優雅に咲いている。さらに綺麗な芝生が心地よい起伏となって広がり、彫刻や蓮池と共に景観を堪能できる。

美術館自体はゆっくり鑑賞しても1時間程で済み、鑑賞後はピザやパスタ、新鮮なフルーツのオリジナルジェラートが美味しい「CIAO CIAO(チャオチャオ)」で一休み。ショップは欲しいものを選ぶのに悩んでしまうほどオリジナルグッズや書籍が充実。同じ敷地内の「IZU PHOTO MUSEUM」や、「ベルナール・ビュフェ美術館」を中心としたビュフェ・エリアもあるため1日かけて楽しめる。
蓮池越しに望む美術館

蓮池越しに望む美術館

ヴァンジ彫刻庭園美術館/Vangi Sculpture Garden Museum

住所
〒411-0931 静岡県駿東郡長泉町東野クレマチスの丘347-1 < 地図を表示 >
Tel
055-989-8787
設計
宗本順三(日本)+柴原利紀(日本)/ラウムアソシエイツ(日本)
公式サイト
ヴァンジ彫刻庭園美術館
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