横浜市みなとみらい地区に位置し、シンメトリーで格調高い外観の「横浜美術館」は1989年11月に開館。設計は日本人初のプリツカー賞受賞者で、建築界の第一人者として活躍した丹下健三。
横浜美術館は横浜博覧会(1989年3月)施設のために開設した後、美術館として開館。約10,000点のコレクションは横浜にゆかりの深い作家から、セザンヌ、ピカソなど19世紀後半から現代にかけての作品を幅広く所蔵する。企画展は「BODY/PLAY/POLITICS」が開催中で身体を通じて歴史と向き合い、未来へ向けて新たな意味を見出す作品を展示している。(会期は2016/10/1~12/14まで)
シンメトリーで美しい外観
広々としたグランドギャラリー
槇文彦、谷口吉生、磯崎新、黒川紀章など、そうそうたる建築家を育成した丹下健三の作品を見るために横浜美術館へ。「美術の広場」前に約180mもの外壁が広がる建物が横浜美術館で、その外壁の下にカラフルな車が並んでいる。車はホンダの展示イベントで一際注目を浴びている赤いNSXの価格は、何と23,700,000円!もはやアートともいえる車の内装をチェックして美術館のエントランスへ。
御影石が使用されたエントランスは高さ約20mもあり、左右にそれぞれ100m近く階段の展示空間が広がる。企画展「BODY/PLAY/POLITICS」は歴史から作り上げられた身体が生み出すイメージを、6人の作家が様々な角度から作品にしている。中でもウダム・チャン・グエンの作品「ヘビの尻尾 2015年/ビデオ・インスタレーション(3面)」は、ベトナムを象徴する原付バイクと排気ガスに見立てたビニールが舞い、商業都市の発展に複雑な歴史を垣間見ることのできる内容で印象的。
ウダム・チャン・グエン「ヘビの尻尾 2015年/ビデオ・インスタレーション(3面)」