京都のメインストリート、四条通の東端に位置する「八坂神社」。日本三大祭の一つに数えられる祇園祭でも知られ、厄払いや縁結び・美容などのご利益があり連日多くの参拝者で賑わっている。
八坂神社は素戔嗚尊(すさのをのみこと)を主祭神とし、全国に点在する約2,300の八坂神社や祇園信仰神社の総本社。創祀(そうし)は794年の平安京遷都以前まで遡り、古くから祇園さんや八坂さんの愛称で親しまれている。境内外を含めると国宝に指定されている本殿をはじめ、29棟の重要文化財など歴史的に価値の高い建造物が立ち並ぶ。1,000年以上の歴史と伝統、そして規模も日本一を誇る祇園祭は八坂神社の祭礼で、重要無形民俗文化財やユネスコ無形文化遺産にも認定されている。

疫神社/重要文化財

左:斎館/右:能舞台
娘が大好きな漢字ミュージアムの近くにある八坂神社へ。鮮やかな朱色を輝かせる西楼門(最初の写真)は多くの観光客が撮影を楽しむ八坂神社のシンボルで、応仁の乱により一度は消失したが1497年に再建された最古の建造物。西楼門を潜り正面にある疫神社は疫病退散のご利益があり、1ヶ月に渡って繰り広げられる祇園祭では無病息災を願う最終神事「夏越祭(なごしさい)」が行われる。
境内には縁結びの大国主社や商売繁昌の北向蛭子社など、多くの摂社・末社を有しているので一つずつ丁寧にお参りをして進む。斎館や能舞台・舞殿などがある開けた場所には本殿がどっしりと構え、拝殿とを括る檜皮葺(ひわだぶき)大屋根は祇園造と呼ばれ他に類を見ない平安時代の建築様式が特徴的。ご利益は厄除け・家内安全・学業成就・縁結び・安産など幅広く、さらに本殿の下には青龍が棲む龍穴があると言われ、開運効果も期待できるパワースポットとなっている。

本殿/国宝