フランスの宝飾デザイナー、ガラス工芸家として有名なルネ・ラリックの作品を展示する「箱根ラリック美術館」は2005年3月に開館。設計は大手総合建設会社のKAJIMA DESIGN(鹿島建設)。
植物をモチーフに流れるような曲線が特徴のアール・ヌーヴォーと、直線を基調とした実用的なデザインが特徴のアール・デコの両面で活躍した巨匠、ルネ・ラリック。箱根ラリック美術館はその名の通りラリックの作品を約1,500点所蔵し、230点ほどを常設展示している。敷地内は芝生が綺麗に手入れされた庭園を囲むように、カフェ・レストラン、ショップが併設。中でもカフェ・レストランの奥にあるヨーロッパの豪華列車「オリエント急行」は大人気で、車内でティータイムが楽しめる。

庭園の見えるエントランスが期待を高める

芝生が綺麗な庭園とカフェ・レストラン
箱根2日目も天候に恵まれ、早目にチェックアウトして箱根ラリック美術館へ。場所は星の王子さまミュージアムから約500mの距離にある。エントランス正面から庭園が見え、中に入ると青々とした芝生・木々を見渡す素晴らしい景色。周囲も自然に囲まれ澄んだ空気が気持ち良い。美術館は敷地内の一番奥となり、全体的な印象としては日本的な母屋・下屋を彷彿させる構成になっている。
美術館の手前には、ラリックが作成したガラスのカーマスコットを取り付けたクラシックカーを展示。館内はブローチや髪飾りといったアクセサリーや香水瓶・花器・ステンドグラスなど繊細な作品が一つ一つ品よく配置され、華やかなラリックの世界に浸ることができる。2階のミュージアムショップでは、染物の手ぬぐいやデザイン缶のゴーフレットなど素敵なお土産を取り揃えている。

自然の中にひっそりと佇む美術館