神奈川県川崎市北西部の多摩丘陵に位置する「生田緑地」は1941年3月に都市計画が決定。自然豊かな敷地内には科学館や岡本太郎美術館、江戸時代の古民家を移築した野外博物館などもある。
生田緑地の面積は95.5ha(計画179.3ha)とかなり広大で、クヌギやコナラなどの雑木林に囲まれている。湿地や湧水が残りゲンジボタルやホトケドジョウなど珍しい生物が生息していて、自然環境保全としても重要な役割を担っている。さらに桜や花菖蒲・紅葉の名所とも知られ、四季折々の自然を背景に様々な施設もあり、自然・文化・人を次世代に継承していくことを目指している。
中央広場脇に展示しているD51
プラネタリウムもある、かわさき宙(そら)と緑の科学館
都市計画緑地として首都圏を代表する川崎の生田緑地へ。お目当ての川崎市岡本太郎美術館は別記事で。先ずは芝生の広がる中央広場に行くと右手にはブルートレインの客車を発見。中に入るだけではなく休憩所として利用可能とのこと。左手にはD51型蒸気機関車、通称「デゴイチ」もある。プレートの「D51 408」は総製造数1115両のうち、408番目に製造された機関車を示している。
かわさき宙(そら)と緑の科学館は、川崎の自然について5つのテーマ「川崎の大地」「丘陵の自然」「街の自然」「多摩川の自然」「生田緑地ギャラリー」を分かりやすく展示。大人気のプラネタリウムは最新機種「MEGASTAR-III FUSION」がリアルさと自然さを追求した世界最高水準の星空を映し出す。中央広場から西に進むと、立ち姿が美しく植物の生きた化石と呼ばれるメタセコイアの林で森林浴。水資源も豊富で近くにある奥の池は、鏡写しとなった新緑が神秘的な風景を描いている。
秋には紅葉もするメタセコイア