世田谷区の東京都立公園「砧公園」は1957年4月に開園。ゴルフ場だった自然の地形を生かし、芝生広場と樹林で構成されている。公園内の「世田谷美術館」は内井昭蔵の設計で1986年3月に開館。 砧公園は元々、1940年が神武天皇の即位から2600年にあたりその記念行事として都市計画された大緑地。二子玉川・成城学園など閑静な住...
美術館・博物館 | PANDA Chronicle - Part 7( 7 )
美術館・博物館の基本情報・作品・建築について紹介。
美術家・荒川修作とパートナーで詩人のマドリン・ギンズによる構想を体験型芸術庭園にした「養老天命反転地」は1995年10月に開園。10個のパビリオンがユニークなテーマで五感を刺激する。 養老天命反転地は岐阜県の名瀑「養老の滝」を中心とした養老公園内にあり、メインパビリオン「極限で似るものの家」とすり鉢状の「楕円形のフィー...
直島「家プロジェクト」は1998年3月に開始。役場や郵便局などが集まる直島の中心地、本村地区の点在する空き家などを復元・改修し、空間そのものを作品化(インスタレーション)している。 地域再生の一環としてアート事業は数多く存在するが、直島「家プロジェクト」の取組は一つの理想形と言われている。瀬戸内海に浮かぶ島という特別な...
島の豊かな自然と空き家・空き地を活用し、アートと建築が住民の生活と一体となって展開する犬島「家プロジェクト」は2010年7月に開始。ディレクションは長谷川祐子と妹島和世。 犬島「家プロジェクト」は直島の家プロジェクト同様に過疎化が進む集落の廃屋などを利用し、アートが日常生活と限りなく近距離に存在することで訪れた方と住民...
廃墟となった銅製錬所を美術館として保存・再生した「犬島精錬所美術館」は2008年4月に開館。環境に負荷を与えないよう電気を使わず自然エネルギーだけで館内を快適に保つ設計は三分一博志。 瀬戸内海に浮かぶ周囲約4kmの犬島は岡山県で唯一人が住む小さな島。古くは御影石の産地で栄えたが、近代化に伴い帯江鉱山の製練所が1909年...
小豆島と直島の間に位置する豊島。その島の小高い丘にある「豊島美術館」は2010年10月開館。設計は同年に妹島和世との建築ユニット「SANAA」でプリツカー賞を受賞した西沢立衛。 瀬戸内の潤沢な漁場と農産物に恵まれて文字通り「豊かな島」であった豊島。過疎化が進み使用されなくなっていた棚田を再生させ豊島美術館が建てられた。...
直島の「李禹煥美術館」は瀬戸内国際芸術祭のプレオープンとして2010年6月に開館。谷あいから海へと繋がる地形を活かした設計は、同島のベネッセハウス・地中美術館も手掛けた安藤忠雄。 ベネッセハウス ミュージアムから歩いて数分、瀬戸内海を臨む谷あいにひっそりと佇む李禹煥美術館。李禹煥(リ・ウファン)は韓国生まれでドイツやイ...
ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレル、クロード・モネの作品が恒久的に展示され、建物が地中に埋設した直島「地中美術館」は2004年7月に開館。設計は直島で4件目となる安藤忠雄。 ベネッセアートサイト直島代表の福武總一郎がモネの「睡蓮」を購入したことがきっかけで構想が具体化した地中美術館。アーティストとキュレーターが...
ベネッセハウス屋外周辺には、直島のアイコン的存在で草間彌生の代表作「南瓜」(黄色い水玉模様のかぼちゃ)をはじめ、個性的で魅力ある現代アートが立地を活かして展示されている。 島全体がアートスペースの直島に相応しく、ベネッセハウス(ミュージアム・オーバル・パーク・ビーチ)の施設をとりまく海岸線や林間に数多くの作品が点在して...
美術館とホテルが一体となり、世界でも類い稀な施設の直島「ベネッセハウス ミュージアム」は1992年7月に開館。ベネッセアートサイト直島代表、福武總一郎の依頼で安藤忠雄が設計。 ベネッセハウス ミュージアムはベネッセアートサイト直島の中核施設「ベネッセハウス」の本館・ミュージアム棟で「自然・建築・アートの共生」をコンセプ...