海の環境と生物多様性を演出する「新江ノ島水族館」

海の環境と生物多様性を演出する「新江ノ島水族館」

神奈川県の湘南海岸公園に位置する「新江ノ島水族館」は2004年4月に開館。相模湾に面し、富士山と景勝地・江の島を望む絶好のロケーションで海洋生物を楽しみながら学ぶことができる。

新江ノ島水族館(通称えのすい)の前身は、日本における近代的水族館の第1号として1954年7月に開館した江ノ島水族館。日本初のイルカショー開催やバンドウイルカの繁殖を成功させるなど日本の水族館の歴史を牽引し、リニューアル後も「相模湾と太平洋」を重要なテーマに海の重要性や奥深さを紹介。地下1階・地上2階の東西に長い建物には約600種27,000匹の水棲生物が展示され、ショップや3箇所もあるカフェ、眺望を楽しめるオーシャンデッキなど施設も充実している。

館内の水槽で最大規模の相模湾大水槽

館内の水槽で最大規模の相模湾大水槽

漂うキタミズクラゲ

漂うキタミズクラゲ

小田急江ノ島線の終着駅で竜宮城の姿をした片瀬江ノ島駅から徒歩3分の距離にある新江ノ島水族館へ。入館後は相模湾に生息する生き物を色々な角度から紹介している「相模湾ゾーン」から。世界初のシラス展示は飼育や研究成果も詳しく解説されとても興味深い。相模湾大水槽は絶えず波を発生させ、うねり泳ぐ約8,000匹のマイワシの大群は最大の見所。「クラゲファンタジーホール」は照明を落とした半ドーム型スペースで、幻想的な雰囲気とふわふわ泳ぐクラゲは癒やしの空間に。

2階にはオーシャンカフェがあり、混雑する前に人気のカメロンパンを購入。可愛くて食べるのは無理かも…。カワウソは寝ているようでイルカショースタジアムへ。アーチ状の座席からは相模湾に富士山と江の島が背景となり開放感たっぷり。スタジアムカフェでたこ焼きとポテトを食べながら小休憩。ショーが始まると愉快なアシカとダイナミックなイルカのジャンプに魅了される。

イルカ・アシカショー「きずな/kizuna」

イルカ・アシカショー「きずな/kizuna」

年齢や個性も様々なアオウミガメ

年齢や個性も様々なアオウミガメ

イルカ・アシカショーの後は「ウミガメの浜辺」でのんびりアオウミガメを観察。産卵もできるよう砂浜も作られ、上からだけではなく横からも間近でウミガメを見られる。もうこれでカメロンパンは食べられない。向かいにはふてぶてしさ全開のカピバラがむしゃむしゃとご飯を食べている。何見ているのよ、と言わんばかりの顔つきと後ろからのシルエットのギャップが堪らない。

再度建物内に入ると「深海II」の部屋では有人潜水調査船「しんかい2000」を展示。1,411回潜航し日本の深海研究の飛躍的発展に貢献した歴史も知ることができる。最後にもう一度イルカ・アシカショーを観て出口のメインショップへ。お約束のぬいぐるみはコツメカワウソを購入。新江ノ島水族館は裏手から階段を下りると片瀬西浜・鵠沼海水浴場の波打ち際で遊べるのもとても良い。

2002年11月まで実際に使用されていた「しんかい2000」

2002年11月まで実際に使用されていた「しんかい2000」

新江ノ島水族館/Enoshima Aquarium

住所
〒251-0035 神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1 < 地図を表示 >
Tel
0466-29-9960
設計
日建設計(日本)
公式サイト
新江ノ島水族館