神奈川県最東端の観音崎公園内に位置し、目前に広がる東京湾が一望できる「横須賀美術館」は横須賀市の市制100周年を記念して2007年4月に開館。設計は山本理顕で初の美術館作品。
絵画・彫刻を中心に日本の近・現代美術作品約5,000点を収蔵している横須賀美術館。海に面し塩害対策としてガラスに覆われた外観が特徴的で、三方を森に囲まれた景観に溶け込むような佇まい。周辺の観音崎公園には灯台や砲台跡などがあり、自然と歴史と美術の深いつながりを感じられる。毎年1月には地元横須賀市内の幼稚園、小・中・高校生の作品も展示され地元に親しまれている美術館。
観音崎公園の自然に囲まれた美しい美術館
東京湾を一望できる屋上広場
日本の絶景美術館ランキングで上位に選ばれたことのある横須賀美術館へ。開館時間より早く着いたため、水平線の海を見渡すことができる屋上広場へ。青空に風も殆ど吹いていないため、行き交う世界各国の船を眺めているだけで気持ち良い。後ろは観音崎公園の自然が広がり紫陽花が綺麗に咲き、散策をしている姿も。道路から美術館へは緩やかな傾斜した芝生の庭で、そのゆとりも素晴らしい。
館内に入っても周囲の自然が感じられるよう大小の丸穴が開いていて開放的な空間。企画展は「さくらももこの世界展」へ。「ちびまる子ちゃん」の作者として知られるさくらももこの表紙絵や絵本原画約130点を中心に、ほのぼのとした世界に浸ることができる。他の漫画家とのコラボ作品や愛蔵品、思い出の品も展示されより身近に感じる内容となっている。(会期は2016/4/23~6/19まで)
自然光が差し込み柔らかい空間の館内