名古屋市中区に位置する「名古屋城」は、江戸幕府を開いた徳川家康の命令で1612年に天守閣が完成。金の鯱が有名だが、豪華絢爛な本丸御殿や創建時のまま現存する隅櫓なども見応えがある。
名古屋城は徳川家康の九男・義直の居城として築城を開始。大阪城の豊臣家や西国大名に対する牽制と、江戸幕府の本拠地である関東(江戸)の防衛拠点として計画された。1930年12月には城郭として日本初の国宝に指定されたが、1945年5月に名古屋大空襲で天守閣や本丸御殿が消失。それでも1952年3月には往時の姿を伝える城郭として特別史跡に指定され、1959年10月に天守閣を再建。現在は設備の老朽化などで閉館しているが、魅力ある歴史の舞台として多くの観光客を集めている。

手前:西南隅櫓/奥:表二之門、東南隅櫓

近世城郭文化に触れられる本丸御殿
名古屋高速都心環状線「丸の内」出口から北へ5分程の距離にある名古屋城へ。入場券を購入して天守閣と共に再建された正門を抜けて西之丸エリアを東へ進む。西南隅櫓が最初に見えてきたが東南・西北と3つの隅櫓が当時のまま現存し、いずれも重要文化財に指定されている。西南隅櫓と東南隅櫓の間にある表二之門も重要文化財で、潜ると城の中で最も重要な本丸ヘリアへ。
石垣伝いに歩くと、名古屋城で一番の見どころの本丸御殿が姿を現す。総面積約3100㎡、部屋数30室以上の壮大な御殿で、10年の歳月を経て復元工事し2018年6月に全面公開を迎えた。各部屋には狩野派の絵師による障壁画が描かれ、1047面が重要文化財に指定されている。部屋の格式が上がるごとに彫刻欄間や天井などが豪華になり、煌びやかな空間に圧倒される。

上洛殿を彩る彫刻欄間と天井も必見