沖縄海洋博公園内にある熱帯・亜熱帯の花や果樹を集めた「熱帯ドリームセンター」は1986年2月に開園。設計は沖縄の復興・開発促進として設けられた沖縄総合事務局の開発建設部と日本設計。
熱帯ドリームセンターは常時2,000株以上のランをはじめとした鮮やかな南国の花々が咲き、たわわに実る熱帯果実を展示している。園内は東南アジアの古代遺跡を思わせる建物や東シナ海を一望できる遠見台、アロワナやレッドテールキャットといった淡水熱帯魚も観察できるなど花・植物以外にも見どころ満載。ゆっくり園内を回りたい場合は音声ガイドやフラワーガイドツアーがどちらも無料でおすすめ。沖縄美ら海水族館のチケットか年間パスポートを提示すると入場料が半額になる。
温室へのアプローチ
ランや様々な植物に出会える
美ら海水族館から遊覧車で10分ほどの距離にある熱帯ドリームセンターへ。チケット購入後、ショップのあるステンドホールを抜けると変葉木(クロトン)の庭があり、レンガの建物と合わせて異国情緒の雰囲気を漂わせる。最初の温室は胡蝶蘭で親しまれているファレノプシスが優美に咲き誇る。胡蝶蘭は花の大きさと丸くなるほど評価が高い。その後の温室もラン科のバンダ、カトレアと続き色や形も個性豊かで、アイスクリームに混ぜて香りを付ける「バニラ」もランの仲間ということに驚く。
果樹温室では大きなもので50kgにもなる世界最大の果実「パラミツ」など、珍しい熱帯果実を栽培。トロピカルフルーツを代表するマンゴーやビタミンCの王様、アセローラなど実になっているものを間近に見ることができる。温室の次は円の壁に囲まれた回廊で「星の王子さま」に出てくるパオパブなどサバンナの樹木がある。休憩はタコライスなど軽食もあるカフェ「スコール」で一休み。
遠見台から見渡す景色