沖縄本島から南西に約300km離れた宮古島の池間大橋手前に位置する「雪塩ミュージアム」は2002年10月に開館。製塩工程を動画で紹介し、ラウンジで人気の雪塩ソフトクリームを堪能できる。
雪塩は琉球石灰岩の成分が溶け込んだ地下22m地点の地下海水が原料。最大の特徴はふわふわのパウダー状で、マグネシウムやカリウムなど含有するミネラル成分の種類が多い。モンドセレクションで最高金賞を受賞するなど、美味しさと確かな品質により多くの人々が訪れるようになり、雪塩ミュージアムは2019年4月にリニューアル。どうやってパウダー状の塩ができるのか、料理でどう使用するのかなど雪塩の秘密と魅力を体験し、ここでしか入手できない限定商品も購入できる。
雪塩ミュージアムから望む池間大橋
雪塩について学べるガイドスペース
宮古空港から近くのレンタカーで車を借りて雪塩ミュージアムへ。池間大橋のすぐ近くにあり、元々は製塩所のみでショップやラウンジを併設して雪塩ミュージアムとなった。館内は木の家具に囲まれ落ち着いた雰囲気で、塩のレシピ本や専門書なども読めるカフェスペースと、スタッフが動画を交えて「雪塩ができるまで」を紹介するガイドスペースで構成されている。壁の一部はガラス張りになっていて、製塩所が稼働していれば雪塩がパッキングされていく様子を見学できる。
定時ガイドの説明を聞くと雪塩の原料は地下海水で琉球石灰岩(隆起サンゴ礁)が天然フィルターとなり、瞬時に蒸発させることでニガリ成分を分離させず豊富な海のミネラル成分を閉じ込められるとのこと。通常の塩に比べて約1/4のサイズで粉雪みたいにさらさらなので雪塩と名付けられた。まさに宮古島の海そのものが塩になっている雪塩は、食品以外にスキンケア商品にも活用されている。
雪塩ミニソフト(黒糖きな粉)