天王山の麓に佇む「アサヒグループ大山崎山荘美術館」

天王山の麓に佇む「アサヒグループ大山崎山荘美術館」

京都の大山崎町にある「アサヒグループ大山崎山荘美術館」は1996年4月に開館。趣のある洋館や四季折々の表情を見せる庭園、安藤忠雄が設計した建築にモネの睡蓮など見どころが満載。

アサヒグループ大山崎山荘美術館は実業家・加賀正太郎が建てて修復した大山崎山荘(本館)と、地中の宝石箱(地中館)・夢の箱(山手館)で構成されている。クロード・モネの睡蓮を筆頭に、柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司らによって提唱された民藝運動ゆかりの作品など約1000点を所蔵。約5500坪の庭園には数多くの植物が配され、散策しながら自然を満喫。本館2階・喫茶室のテラスからは桂川・宇治川・木津川の三川合流や、対岸の男山など雄大な景色が一望できる。

トンネルの琅玕洞 (ろうかんどう)

トンネルの琅玕洞 (ろうかんどう)

大正から昭和初期築の歴史的な本館

大正から昭和初期築の歴史的な本館

羽柴(豊臣)秀吉と明智光秀が激突し、天下分け目の「山崎の戦い」で知られる天王山の中腹に位置するアサヒグループ大山崎山荘美術館へ。JR京都線の山崎駅からはシャトルバスに乗って約5分で到着。美術館の入口は山荘への進入路として設けられたトンネルで、潜ると空気が一変するのが伝わってくる。本館はイギリスのチューダー・ゴシック様式を基調とした英国風山荘で、文化的価値も高くトンネルや茶室などと共に2004年7月に国の登録有形文化財に登録されている。

館内は本館から山手館にかけて民藝運動の中心人物であった河井寬次郎と濱田庄司をメインとした「開館30周年記念 山本爲三郎・河井寬次郎没後60年記念 共鳴 河井寬次郎×濱田庄司 ―山本爲三郎コレクションより」が開催。ガラス張りの廊下は当時の面影を残す風情豊かな空間で、山手館の上部は植栽が施され直線的なコンクリートが自然に溶け込んでいる。(会期は2026/3/20~9/6まで)

本館から100年後の2012年に竣工した夢の箱(山手館)

本館から100年後の2012年に竣工した夢の箱(山手館)

睡蓮の池が寄り添う宝石箱(地中館)

睡蓮の池が寄り添う宝石箱(地中館)

山手館と同様にコンクリートの打ち放しで増設された地中館は、睡蓮の池を右手に円柱形の展示室へ潜っていく雰囲気がとても素晴らしい。展覧会は「開館30周年記念 没後100年 クロード・モネ展」が開催中で、モネ作品全8点を第1期・第2期に分けて6点ずつ展示。地中館は睡蓮のための展示室だが、一挙に展示されるのは10年ぶりとのこと。(会期は2026/3/20~2027/4/11まで)

広大な庭園は春は桜、初夏は睡蓮、秋は紅葉と1年を通じて様々な草木が楽しめる。石橋や東屋などもあり、大自然の中に身を置くだけで気持ち良い。休憩は本館2階の喫茶室で、リーガロイヤルホテル京都との協力で展覧会にちなんだオリジナルスイーツがおすすめ。アサヒグループ大山崎山荘美術館はあまり混雑していなく、自然と建築・アートの融合を満喫できる場所だった。

天王山の景観と一体となった庭園

天王山の景観と一体となった庭園

アサヒグループ大山崎山荘美術館/Asahi Group Oyamazaki Villa Museum of Art

住所
〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3 < 地図を表示 >
設計
「本館」加賀正太郎
「地中館」「山手館」安藤忠雄
公式サイト
アサヒグループ大山崎山荘美術館
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