神奈川県小田原市の国道1号線沿いに位置する「神奈川県立 生命の星・地球博物館」は1995年3月に開館。日本建築学会関東支部賞などを受賞した個性的で近未来風な建物の設計は国設計。
神奈川県立 生命の星・地球博物館は46億年の地球の歴史と生命の多様性をテーマに活動・紹介する自然史博物館。巨大な恐竜や隕石、動物・昆虫・植物など約1万点の標本を展示している。常設展以外にも動物・植物・岩石・鉱物・化石などの資料を高さ3.2mの実物百科図鑑として部屋全体に展示されたジャンボブックや、自然誌関連の図書資料を集めたミュージアム・ライブラリーもある。
エントランスホールの化石標本と天井画
地球誕生の謎に迫るエリア「地球を考える」
西湘バイパス箱根口ICを降りて600m程の距離にある神奈川県立 生命の星・地球博物館へ。突き出たチューブや庇などSF映画に出てきそうな外観はかなりのインパクト。1階のエントランスホールには白亜紀後期の恐竜「チンタオサウルス」や翼竜「トゥプクスアラ」などの化石に、採光により輝く地球はダイナミックで神秘的な空間。過去・現在・未来に存在する地球へのメッセーが感じられる。
常設展は4つのテーマに分かれ最初の展示は「地球を考える」。隕石やクレーター、火山など地球誕生から激しい活動を繰り返した地球形成の壮大なドラマを辿る。レプリカではなく本物のマンドラビラ隕石があるのには驚く。次は一番広いエリアの「生命を考える」。魚類・恐竜・哺乳類・鳥類と海から陸へ生活の場を広げた進化を分かりやすく展示。中でもエドモントサウルスの全身骨格は殆どが実物の化石で組まれている貴重な標本。ティラノサウルスは子どもたちに大人気だった。
生き物の進化を学ぶエリア「生命を考える」