白砂と15個の石が織りなす石庭に魅せられる「龍安寺」

白砂と15個の石が織りなす石庭に魅せられる「龍安寺」

京都市右京区に位置する世界遺産「龍安寺」は、室町時代に幕府で要職を務めた細川勝元が1450年に創建。禅の心を映す美しい石庭や鏡容池を見るため、世界中から多くの観光客が訪れている。

龍安寺の正式名称は大雲山 龍安寺(りょうあんじ)で、570年以上の歴史を刻む臨済宗妙心寺派の禅寺。石庭こと方丈庭園は無駄を削ぎ落とし禅の精神世界を表現した枯山水庭園で、1975年5月に訪れたエリザベス女王も称賛し国際的な注目を高めた。1994年12月には古都京都の文化財を構成する1つとして世界遺産に登録されている。その他では水戸黄門・徳川光圀が寄進された知足の蹲踞(つくばい)や、四季を堪能できる池泉回遊式の庭園・鏡容池(きょうようち)なども見どころ。

1755年に洪水で破損し再建された山門

1755年に洪水で破損し再建された山門

庫裡(くり)へ誘う参道

庫裡(くり)へ誘う参道

宿泊したROKU KYOTOから車で10分もかからない場所にある龍安寺へ。拝観券は龍安寺の玄関・山門で購入し鏡容池を左手に進んでいく。天気が良く気温はかなり高かったが、厳かで凛とした静けさに包まれ自然と背筋が伸びる。方丈(禅寺の本堂にあたる建物)へ導く参道は石段になっていて、脇を飾る割竹を菱形に張った龍安寺垣が独特の美しさを醸し出している。

庫裡に入って靴を脱ぎ、方丈へ進むと左手に最大の見どころの石庭・方丈庭園が姿を現す。幅25m・奥行き10mの広さに白砂が敷き詰められ、5・2・3・2・3の配置で据えられた15個の石は見る角度によって数が変化。どの角度でも15個全ては数えられず不完全を表現していると言われるが、他にも諸説があり石庭の真実は定かになっていない。作庭者も不明な石庭だが黄金比や遠近法を用いた構成は美しく、その場から離れれたくない不思議な感覚からしばし身を置いて過ごす。

神秘的で謎の多い石庭

神秘的で謎の多い石庭

茶室「蔵六庵」の前にある蹲踞

茶室「蔵六庵」の前にある蹲踞

方丈の北側には茶室に入る前に手を清めるための手水鉢(ちょうずばち)、蹲踞が置かれている。水穴を「口」という漢字に見立て、周囲の4文字と共用すると「吾唯足知(ワレタダタルコトヲシル)」と読む。これは今あるもので十分に満ち足りていると知ることを意味し、欲を限りなく追い求めない大切さを説いている禅語とのこと。何だか見透かされているようで、禅の教えは奥が深い。

御朱印は庫裡で購入し、緑に覆われた鏡容池を散策しながら出口方面へ。春は桜、夏は睡蓮、秋は紅葉、冬は雪景色と様々な自然美を水鏡越しに堪能できる。山門を出て駐車場までの間には、茶屋やお土産屋が並んでいるので一休み。龍安寺の石庭は謎も多いが不思議と心が惹きつけられ、その魅力に感銘を受けている海外からの観光客が多かったのも印象的だった。

境内の南半分を占める大きな鏡容池

境内の南半分を占める大きな鏡容池

龍安寺/Ryoan-ji

住所
〒616-8001 京都府京都市右京区龍安寺御陵下町13 < 地図を表示 >
公式サイト
大雲山 龍安寺 | Ryoanji
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