京都市北区の立命館大学近くにある「京都府立堂本印象美術館」は1966年10月に開館。個性的な外観だけではなく内装までの全てを、京都で活躍した日本画家・堂本印象自らデザインしている。
京都府立堂本印象美術館は大正から昭和にかけて一定の作風に留まらず、変幻自在な表現で世界を驚かせた堂本印象の変遷を辿ることができる。所蔵品は日本画や抽象画をはじめ、彫刻・陶芸・ガラス・金工・染色など約2600点。レリーフ(平面に起伏を与える造形表現)や外壁などを2018年3月に改修し、本館と山のアトリエは2025年8月に国の登録有形文化財に登録された。展覧会ごとにテーマを設定し、京都にゆかりのある作家や日本の近現代美術作家の企画展なども開催している。

ロビー中央の「蒐核」がお出迎え

右奥の「風神」など抽象の代表作も特別出品
龍安寺からきぬかけの路を10分程歩いて京都府立堂本印象美術館へ。白亜の外観は金色をアクセントに様々な意匠が施されて、京都でもかなり異彩なデザインで存在感抜群。玄関ポーチ柱やガラス戸取手もデザインされ、建物自体がまさにアート。館内に入るとロビーに展示されたステンドグラスの「蒐核(しゅうかく)」は、色ガラスや折り紙などの素材を使用し同館の象徴的な作品。
受付でチケットを購入し、2階の展示室へは緩やかなスロープ状の回廊ギャラリーを進む。展覧会は「〈開館60周年記念〉特別企画展Ⅰ 印象、美術館をつくる」が開催中で、開館に向けてのデザイン原画や作品を展示し美術館誕生の歩みを振り返る。(会期は2026/7/7~9/23まで)展示室前の木彫椅子は自由に座ることができ、全てデザインが異なり背もたれには印象のサインが入っている。

木彫の椅子は館内に30点配置されている