パリ5区にある国立自然史博物館の1つで、生物の進化を学べる「進化大陳列館」は1889年に開館。ポール・シュメトフの設計で外観はそのままに大規模なリニューアルを1994年に実施。
国立自然史博物館は、その歴史をルイ13世の時代まで遡る広大なパリ植物園の敷地内にある。植物園を取り巻くように進化大陳列館の他に比較解剖学と古生物学のギャラリー、鉱物学と地質学のギャラリーも併設。進化大陳列館は動物の剥製の数の多さとユニークな展示方法で知られている博物館で、海洋・陸・絶滅品種の生物などの進化の過程と生命の多様性をダイナミックに体感できる。
植物園に佇む進化大陳列館
巨大なシロナガスクジラの全身骨格
2008年の旅行では時間が取れず行けなかった国立自然史博物館へ。メトロ(地下鉄)7・10号線のジュシュー駅から5分程の距離にあり、パリ植物園を奥へ進むと19世紀を思わせる建物が進化大陳列館で国立自然史博物館のメイン施設。膨大なコレクションの中から約7,000種もの動植物を展示。4階建ての館内は外観と異なり、剥き出しの鉄骨に吹き抜けの空間が広がる近代的な建築となっている。
展示スペースへ入ると全体的に薄暗く、いきなり迫力のあるシロナガスクジラの骨格がお出迎え。1階は海洋生物のコーナーで、魚の標本が並び海の中にいるような展示方法が斬新で面白い。ダイオウイカや口を開けたホオジロザメ、ペンギンやオットセイなど子どもはもちろん大人も興味津々に観ている。さらに各展示コーナーにはクイズ端末があり、動物の生態を楽しく学ぶことができる。
魚の群れが泳いでいるような展示