フランスの空の玄関口「シャルル・ド・ゴール空港」

フランスの空の玄関口「シャルル・ド・ゴール空港」

フランスの初代大統領に因んで名付けられたパリの「シャルル・ド・ゴール空港」は1974年3月に開港。設計はパリ空港公団(ADP)の副総裁も務めたフランスのポール・アンドリュー。

シャルル・ド・ゴール空港はパリ北東約23kmに位置し、通称「ロワシー(Roissy)」と呼ばれている。オルリー空港と並ぶフランスの国際空港で、広大な敷地内に3つのターミナル「Aerogare1(第1ターミナル)」、「Aerogare2(第2ターミナル)」、「Aerogare3(第3ターミナル)」で構成。ロンドンのヒースロー空港に次ぐヨーロッパ第2位、世界でも第6位の利用客数(年間約6,000万人)を誇る。列車やバスなど頻繁に運行しているため、パリ市内はもちろん隣国へもアクセスしやすい。

コンクリートの空いた穴から光が射し込む

コンクリートの空いた穴から光が射し込む

出発階のチェックインカウンター

出発階のチェックインカウンター

今回のフランス旅行はJALを利用。日本からの出発は予約が上手く取れていなかったのか、何とビジネスクラスへ変更。質問もなく短時間で素晴らしい対応に感激。機内食のすき焼き、お腹が空いた時にはカレーライスを食べられるなどさすがビジネスクラス。13時間のフライトに備えて前日殆ど睡眠を取っていなかったため、機内で寝てしまった時間が長く満喫できなかったのが少し残念。

目が覚めるとすでに着陸態勢に入り、シャルル・ド・ゴール空港のターミナル2に到着。ANAの場合は空港内で一番古いドーナツ型のターミナル1になる。メインコンコースは緩やかな曲線の空間で、少し抑えた光が落ち着いた雰囲気を与える。映画の舞台となることが多いのも納得。構内はお土産・免税店が充実していてフランスらしいスイーツやワイン、ブランド品など様々なショップが揃う。

出発便の電光掲示板

出発便の電光掲示板

国内線&シェンゲン協定国へのフライトがメインのターミナル2階

国内線&シェンゲン協定国へのフライトがメインのターミナル2階

ターミナルはコンクリートや木・鉄骨・ガラスなど様々な素材が使われモダンで近未来的。空港最大の特徴は搭乗ゲート。ガラスを多用しアトリウムのような空間のターミナル2階はとても明るく開放的。エールフランスやJALが発着するこのターミナルで到着階は1階、出発階は2階となる。エレベーターや案内板・広告などのデザインも秀逸で、見どころが多く待ち時間もすぐに経過してしまう。

ターミナル2Eは木質パネルとワインレッドの絨毯で柔らかさに包まれた雰囲気に変わる。カフェで寛ぎ、マカロンなどお土産を物色しながら搭乗までリラックス。多種多様な文化・言語が行き交うシャルル・ド・ゴール空港は、大規模でありながら機能的で圧迫感が無く居心地の良い空港。機会があればSF映画に出てきそうな筒状のエスカレーターが交差するターミナル1も見てみたい。

木の質感が柔らかい印象を与えるターミナル2E

木の質感が柔らかい印象を与えるターミナル2E

シャルル・ド・ゴール空港/Aeroport Roissy-Charles-de-Gaulle

住所
95700 Roissy-en-France < 地図を表示 >
Tel
+33 1 70 36 39 50
設計
ポール・アンドリュー(フランス)
公式サイト
Aeroports de Paris
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