太平洋地域の海洋民族文化や歴史を紹介し、プラネタリウムも楽しめる沖縄「海洋文化館」は2013年10月にリニューアル。設計は空間創造活性化のプロフェッショナル、乃村工藝社。
海洋文化館は1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会の継承施設で、沖縄を含む太平洋地域の海と人間の関わりを示す船や漁具・生活用具などを紹介している。展示ホールは「新天地を求めて海を越えた人々 -海との関わりから生まれた文化」をテーマに、約750点の資料や最新技術の映像・デザインなど見どころ満載。プラネタリウムもあり最大恒星数1億4千万個の星空を楽しむことができる。

文化館らしく落ち着いた雰囲気の外観

多目的ホールで巨大風船と遊ぶ
海を舞台に繰り広げる人々の交流(海洋文化・歴史)を紹介している海洋文化館へ。子どもがすぐに反応したのは、館内に入ってすぐ左手にある多目的ホール。ドーム状の広い空間に直径約70cmの巨大なふわふわボール(風船)で遊ぶことができる。全天候型で子どもは身体を思い切り動かし、大人はゆっくり休めるためクールダウンにはとてもおすすめ。30分ずっと走り回り満足したのかエントランスに戻ると、タヒチのダブルカヌーの大きさに驚いている。順番が逆だと思うが…。
2階の展示室は3階までの吹き抜け空間に、原寸大のカヌーが配置されている。足元は太平洋の床地図が広がり、スクリーンに映し出されるダイナミックな映像「大海原を渡った人々」と連動して歴史を物語る。このエリアはオセアニアの衣食住、漁労、音楽・踊り、信仰など暮らしをテーマごとに紹介。さらにその奥の交流ゾーンでは、交易や友情の儀礼に使用された大型カヌーを展示している。

1,000年以上昔に作られたダブルカヌーを復元