沖縄本島北部の観光地、本部にある日本屈指の水族館「沖縄美ら海水族館」は2002年11月に開館。設計は沖縄の風土に適した建築で、公共施設からホテルや工場まで幅広く手掛ける那覇市の国建。
沖縄美ら海水族館は1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会の設備を受け継いで1979年8月に開館。その後、老朽化が進み現在の新館が建てられた。「美ら」は沖縄の言葉で「ちゅら」と読み、「美しい」「綺麗」という意味を表す。水族館は「沖縄の海との出会い」をテーマに、南西諸島・黒潮の海に生きる多種多様な海洋生物が暮らしている。年間入場者数は水族館として常に日本一を維持し、2017年は360万人を記録。6年連続で最高記録を更新中で、立地を考慮すると驚異的な数字といえる。
雁行した壁面などダイナミックな海側の外観
本部町の海に潜って参考にした美しいサンゴ
ついに念願の沖縄美ら海水族館へ。ホテルから電気遊覧車に乗り数分で到着すると、山の傾斜を利用した迫力ある外観に期待が高まる。3階へエスカレーターで昇りロビーで写真付きの年間パスポートを購入。2回分の料金で購入でき、敷地内の食事・買い物が5%オフ、電気遊覧車が無料ととてもお得。入館して出迎えてくれるのは「イノー(サンゴ礁で囲まれた浅瀬の海)の生き物たち」。最初にヒトデやナマコに触れることで、海洋生物との距離感が縮まり能動的な鑑賞をしてもらうのが目的。
「サンゴの海」「熱帯魚の海」では、鮮やかな魚と美しいサンゴ礁も鑑賞できる。屋根の無い水槽は日差しが降り注ぎとても明るい。個水槽で紹介している魚たちの中でもチンアナゴは大人気。そして水族館のメインスポット「黒潮の海」へ。高さ8.2m、幅22.5m、厚さ60cmと世紀最大級のアクリルパネルを使用した水槽にジンベエザメやナンヨウマンタ、エイなどの群泳を楽しむことができる。併設しているカフェ「オーシャンブルー」で悠々と泳ぐジンベエザメを眺めながらまったりと過ごす。
優雅に巨大水槽を泳ぐジンベエザメ